女性は出産すると歯が悪くなる、というのは本当?

ご年配の女性はよくこうおっしゃいます

『妊娠した時に胎児に栄養やらカルシウム取られて歯がボロボロになってしまった。女は子供を産むと歯がボロボロになるねー』

残念ながら、これは間違いです。子供に歯のカルシウムを取られることはあり得ませんので妊娠中のお母さんはご安心ください!

しかし、妊娠中のホルモンの影響やつわりの影響でお口の中の環境は悪化してしまいます。また、出産後には3時間毎の授乳で睡眠時間も確保できず、常に緊張状態(交感神経優位)にさらされてしまいます。

緊張状態だと唾液の分泌は減り、虫歯と歯周病双方を進行させてしまいやすくなります。

女性が妊娠・出産をすることでこういったお口の中の環境が悪くなり、虫歯や歯周病が進行してしまうので、間接的に歳を重ねてから歯を失ってしまう原因になってしまうのですね。

また、出産時の食いしばりも歯や骨・顎関節には悪影響です。出産後のストレスから食いしばり・歯ぎしり、顎関節症が出る方もいらっしゃいます。

歯周病は歯茎と歯周病菌のせいだと思われていたのは昔の話。今はかみ合わせや”力”が歯周病の進行を早めるといったことがわかっています。

これらが複合的に作用して、妊娠・出産を経るとお口の環境が激変しやすい→こどもに栄養を取られるからだ!という都市伝説に変わったのでしょうね。

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